[ 目次 ]

 

「Shade Impulse」
秩序と混沌の果て集結した十人の戦士
最後の幻想が 今ここに刻まれる

chapter:2 3 4 5

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-限りある時の中で
「残酷なまでに儚い 世界の真実
決断の時はすぐそこまで来ていた」

カオスがいる限り、混沌の軍勢が絶えることはない。

輪廻を断ち、真の平和を取り戻すには
カオスを倒すした方法はなかった。

だが、混沌は勢力を増し、
わずかな調和すら飲み込まんとしている。

戦い続けていた戦士たちの身にも
限界の時が訪れようとしていた。

---

WoL:「(うっ! ううっ)
くッ これは――」

W「残された時間は――
少ないようだ」
クラウド:「混沌に君臨する神 カオス――
奴を倒さねば この戦いに
真の終わりはない」
スコール:「神が相手だろうが――
やるしかないな
俺たちが このまま
消え去る運命だとしても――」
W「コスモスが残したものは
クリスタルだけではない
その証を示そう
だが――」
「これは?」
「泣いているのか 世界が――」
W「――何が起きようとしている?」

***

*フリオニールの場合
W「(うっ! ううっ)」
フリオニール:「何?」
(中略)
「消え去る運命だとしても――」
「コスモスが残したものは ここにある
そうだよな?」
W「だが――」
「これは?」
「泣いているのか 世界が――」
「それでも前へ進むしか――」

*オニオンナイトの場合
W「(うっ! ううっ)」
オニオンナイト:「うわッ! またッ――」
(中略)
「消え去る運命だとしても――」
「僕は 逃げない
コスモスは 今も僕たちと一緒に
戦っているんだ」
W「だが――」
「これは?」
「泣いているのか 世界が――」
「――何が起きても 平気さ」

*セシルの場合
W「(うっ! ううっ)」
セシル:「そんな―― もう?」
(中略)
「消え去る運命だとしても――」
「コスモスは 僕たちに
一番大事なものを教えてくれた」
W「だが――」
「これは?」
「泣いているのか 世界が――」
「深い 憎しみの声――?」

*バッツの場合
W「(うっ! ううっ)」
バッツ:「くっ―― またか!」
(中略)
「消え去る運命だとしても――」
「証明するんだ
コスモスが残したのは
クリスタルだけじゃないってこと」
W「だが――」
「これは?」
「泣いているのか 世界が――」
「――風が 変わった?」

*ティナの場合
W「(うっ! ううっ)」
ティナ:「――そんなッ」
(中略)
「消え去る運命だとしても――」
ティナ「コスモスの選んだ道――
私たちが証明しましょう」
W「だが――」
「これは?」
「泣いているのか 世界が――」
ティナ「哀しみが あふれてるの――?」

*クラウドの場合
W「(うっ! ううっ)」
「またか――」
(中略)
「消え去る運命だとしても――」
「ここであきらめれば
コスモスに笑われる」
W「だが――」
「これは?」
「泣いているのか 世界が――
――これからが本番か」

*スコールの場合
W「(うっ! ううっ)」
「これはっ――!」
(中略)
「消え去る運命だとしても――
『世界を救う』
コスモスに託された
この任務だけは果たす」
W「だが――」
「これは?」
「泣いているのか 世界が――」
「少し 骨が折れそうだな」

*ジタンの場合
W「(うっ! ううっ)」
ジタン:「そんなッ――」
(中略)
「消え去る運命だとしても――」
「オレたちの 一番の宝物は
まだ消えちゃいない」
W「だが――」
「これは?」
「泣いているのか 世界が――」
「本格的にヤバそうだ――」

*ティーダの場合
W「(うっ! ううっ)」
ティーダ:「待ってくれ!」
(中略)
「消え去る運命だとしても――」
ティー「大人ぶって何もしないなんて
絶対にイヤだからな!」
W「だが――」
「これは?」
「泣いているのか 世界が――」
ティー「手遅れ―― じゃないよな?」

△上

「限りある時の中で」 SHADE IMPULSE:3-2
曖昧な境界線 曖昧な道義
秩序を失った輪廻の世界は
ただ崩壊を迎えるだけなのだろうか……

セフィロス:「……混沌が力を増したおかげで
少しずつだが 思い出してきたようだ
私は かつて 自分を殺めたのだな
このうつろう世界で…… 何かを確かめるために」
ガーランド:「馬鹿な…… 死の前の記憶がよみがえっただと?
そんなはずは……」
セフィ「命が途絶えれば 意思は消えるのか?」
ガー「……どういう意味だ」
セフィ「魂が肉体から解き放たれ…… やがて
精神エネルギーとして 世界とひとつになるとしたら?」
ガー「……意思は 生き続けると?」
セフィ「そんな気がしたというだけの話だ
聞き流してかまわない」
ガー「…………
……この世界はもともと
別の次元から引き寄せられた 要素の数々だ
もしカオスが滅べば すべては解放され……
別の次元で 新たな世界を育む 種になるやもしれん」
セフィ「我々は旅をする ……ということか
この世界が終わり 新たな世界が始まるとしたら……
おまえは未来に 何を望む?」
ガー「望む……?
そんな資格が わしにあるのだろうか
わしは輪廻に囚われた 戦いの化身だ
これまでがそうだったように おそらく…… これからも
世界が…… どんな答えを導き出そうともな」

(フィールド)

「……混沌も 勢いを増してきたようだ
この戦い あとは自分たちとの戦いでもあるな」
「変えられるのは『今』だけじゃないんだ
『今』を変えれば きっと……!」

アルティミシア:「(ふふふ) コスモスは解放を望み
死を願った
混沌の神も またいずれ――」
「あんたは 何が望みなんだ」
アル「(フン) 時間圧縮の世界
おまえたちは 唯一で永遠の
存在である 私を崇めるのです!」
「――ひとりでやってろ」
アル「なぜ邪魔をする?
望む世界を作ろうとしているのは
おまえも同じ――」
「かもな
だが 俺には守りたい約束がある」
アル「それも圧縮の時間に溶け
私のものになる
哀れな 私の世界に
生まれた 不幸な子――」
「だとすれば あんたの不幸は――
俺の敵だったことだ」

(クリア後)

アル「時間は待ってはくれない
握りしめても 開いたと同時に離れていく
私がすべてを圧縮し
繋ぎとめてやろうとしているのに!」
「俺たちの時間は 誰にも奪えない」
アル「すべては『今』に流され
消えゆく運命だというのに――!
(あぁ――!!)」
「前も後ろもない日など 退屈すぎる
俺には必要なんだ
戦い続ける『今』がな」

***

アル「邪魔をしに来ましたか……
これからが魔女の時間だったというのに
まあいい 誰が私と戦うのだ?
……誰であろうと結果は同じこと!」

(クリア後)

アル「思い出したことがあるかい
子供の頃を
その感触 そのときの言葉
そのときの気持ち……
大人になって…… 何かを残し……
何かを捨て…… そして……」

△上

「限りある時の中で」 SHADE IMPULSE:3-3
予見できなかった悲しみ
在りし日の偶像
その悲しみは深く大きく……

カオス:「……混沌の果て
ずいぶんと 長い夢を見ていたようだ」
ガー「……お目覚めでしたか
どのような夢を見たのです?」
カオ「フッ…… 調和を育む神 コスモスと共に
世界を治めているという 他愛のないものだ」
ガー「……!
それは……」
カオ「笑ってしまうだろう
その世界で私は 混沌を抑える神として存在していた
だが…… 不思議なものよ
その光景が 鮮明に目に浮かんでくるのだ
人々の優しき笑顔……
そして コスモスと過ごした 温かき日々……
……すべての記憶を失っているとはいえ
あまりにも…… 残酷すぎる幻想だとは思わんか?」

(フィールド)

ラムウ:「我が審判を仰ぐか……
よいだろう
うつろなる存在に 裁きをくだそう」

バルバリシア:「ほっほっほほほ……
この私を呼んだのは おまえたちか?
なれなれしく呼ぶでない!
だが…… 少しなら 面倒をみてやってもいい」

ルビカンテ:「……どこかで会ったかな?
おまえのように 勇気ある者は好きだ
私の完全な強さを 見せてやろう」

△上

「限りある時の中で」 SHADE IMPULSE:3-4
凶星は何を背負い 何を導くのか
いまはただ 星の体内のその身を宿す……

カオ「……すべての記憶を失っているとはいえ
あまりにも…… 残酷すぎる幻想だと思わんか?」
ガー「カオス…… これが最後の戦いであるならば
ひとつ 真実を伝えればなりません……
幾度となく繰り返されてきた この戦いは……
すべて 大いなる意思が望んできたこと
そして この世界が 秩序と混沌の戦場になるよう
仕向けてきたのは…… 私なのです
記憶を失っていた貴方を導き 支えてきたのも
……大いなる意思の啓示に従ってのこと」
カオ「やはり……
おまえがすべての始まりだったのだな」
ガー「いいえ……
私にとっての 始まりは……
貴方です…… カオス
私が 大いなる意思により
この次元へと導かれる前のこと
死の淵にあった私を 混沌の力で
二千年前の時空に 旅立たせた……
貴方は 私です……
そして私は…… 貴方なのです」
カオ「…………
ならば……」

(フィールド)

「……大丈夫かい?
そこのレディ 顔色が優れないぜ」
ティナ「ありがとう…… 心配してくれるのね」
「女の子に優しくするのは 当たり前だろ?
それに…… みんな大事な仲間なんだ」

セフィ「――良い子だ
帰ってきたな
私のもとへ――」
「何のことだ?」
セフィ「絶望に耐えかね
私にすがりに来たのだろう?」
「あんたにすがった覚えはない」
セフィ「(ふん) 楽になれ クラウド――
おまえは希望という病に
蝕まれている
中途半端な望みが
この苦痛の世界を生んだ」
「だとすれば――
背負うべき痛みだ
逃げだせば 前へは進めない」
セフィ「それがおまえの望みなら――
痛みに溺れろ
跪き 許しを請う姿を見せてくれ」

(クリア後)

セフィ「(くっ) 何がおまえを動かした?」
「俺自身だ」
セフィ「おまえなど どこにも存在しない」
「違う!
戦う理由を探すのも
答えを求めてさまようのも――
全部俺なんだ
もう あんたには縛られない!」
セフィ「だが心には 私の影が焼きついている
また会おう クラウド
おまえがおまえである限り
何度でもな――」

「余計なお世話だ
俺が本当に会いたいのは――」

***

セフィ「……誰が来ようと 私を止められはしまい
私は これより神として生まれ変わるのだ
魂は生き続ける……
そしていつか…… 約束の地へ」

(クリア後)

セフィ「かつて…… 母が そうしたように……
私は…… 旅をする……
そして その地で
輝ける未来を……」

△上

「限りある時の中で」 SHADE IMPULSE:3-5
在りし日の語り手が語ってきたように
迷える永遠の輪廻を解き放つため
貴方もまたここに存在する……

ティー「……どうしたッスか?
もしかして…… ビビっちゃってる?」
W「いや カオスを倒そうという気持ちは
少しも揺らいでいない だが……
君たちと違い 思い出せないのだ
帰るべき場所…… ここに来るより前のことを
……自分の名前すら いまだわからない」
「確かなものなんて……
おれたちだって何もないよ
雲が 風に流されていくように
未来だって決まっちゃいない…… 移ろいゆくものさ」
「大丈夫 きっといつか思い出せる
もし思い出せなかったとしても……
未来を信じることはできる
……そうだろう?」
W「……ありがとう みんな」

ティー「なぁ……」
W「……どうした?」
ティー「……ここに来る前の物語だけが
思い出ってわけじゃないだろ?
もしオレたちが 別々の世界に帰って
別々の道を 歩むんだとしてもさ……
一緒に戦ったこと……
たまには…… 思い出してくれよな」
W「……ああ 決して忘れない
…………
忘れるものか……」

(フィールド)

ガー「よくぞ たどりついたな
カオスなら この先で
真の混沌を見据えておる」
W「ガーランド――
やはり よみがえったか」
ガー「貴様らは 最期が近いようだな」
「おとなしく消える気はない」
W「カオスを倒し 世界の輪廻を断つ
それが 我々の最後の使命」
ガー「(ハハハ) ならば始めよう
輪廻の果て 命を賭した戦いを
混沌の宴 存分に楽しもうではないか」

(クリア後)

ガー「(ぬぐっ ぐおお…)
(ふふ…… ふはははは)」
W「何がおかしい」
ガー「喜ぶがいい
時の鎖はすでに途切れた
わしらがよみがえることは
もうあるまい
輪廻は終わりを告げ
真の滅びが訪れようとしている」
「真の滅び――?」
ガー「そう 目覚めたのだ
究極の混沌が――
カオスは強大な神の力で 己もろとも
この世界を葬り去る気だ」
W「自分もろとも世界を!?
何のために――」
ガー「混沌とは すべてが混じり合い
形を失うこと
存在の否定こそ
究極の混沌(カオス)だろう?
戦いを終えても 喜びも 栄光も
救いも 未来もない
コスモスなき今 カオスにとって世界など
ただ虚しいだけのものよ」
W「虚しさゆえ――
すべて消し去ろうというのか」
ガー「(ふふふ) それが神の決断よ――」
W「おまえは―― それでいいのか」
ガー「世界が形を失うなら
また別の輪廻をさがすまで
時を超え 次元を超え
戦いの魂は永久(とわ)に生き続ける!
さらばだ コスモスの戦士たち
次は地獄で戦おうではないか――」

W「カオス―― 次が最後の戦いだ」

***

*フリオニールの場合
ガー「〜真の混沌を見据えておる」
「――ガーランド!」
(中略)
W「カオスを倒し 世界の輪廻を断つ」
「それが 俺たちの最後の使命」
(中略)
ガー「(ふふ…… ふはははは)」
「なぜ笑う?」
(中略)
ガー「〜ただ虚しいだけのものよ」
「虚しいから――
全部消し去るっていうのか?」
(中略)
ガー「次は地獄で戦おうではないか――」
「神の決断 か」

*オニオンナイトの場合
ガー「〜真の混沌を見据えておる」
「ガーランド!」
(中略)
W「カオスを倒し 世界の輪廻を断つ」
「それが 僕たちの最後の使命だ!」
(中略)
ガー「(ふふ…… ふはははは)」
「壊れちゃった?」
(中略)
ガー「〜ただ虚しいだけのものよ」
「虚しいからって――
そんなの勝手すぎるよ!」
(中略)
ガー「次は地獄で戦おうではないか――」
「結局 カオスの望みは
破滅なんだ――」

*セシルの場合
ガー「〜真の混沌を見据えておる」
「――ガーランド」
(中略)
W「カオスを倒し 世界の輪廻を断つ」
「それが 僕たちの最後の使命」
(中略)
ガー「(ふふ…… ふはははは)」
「何がおかしい!」
(中略)
ガー「〜ただ虚しいだけのものよ」
「虚しいから――
全部消し去るのか?」
(中略)
ガー「次は地獄で戦おうではないか――」
「哀しみに囚われたか カオス――」

*バッツの場合
ガー「〜真の混沌を見据えておる」
「また出たよ――」
(中略)
W「カオスを倒し 世界の輪廻を断つ」
「それが おれたちの最後の使命だ!」
(中略)
ガー「(ふふ…… ふはははは)」
「笑うな!」
(中略)
ガー「〜ただ虚しいだけのものよ」
「虚しけりゃ 自分でどうにかしろよ!」
(中略)
ガー「次は地獄で戦おうではないか――」
「思い通りには―― させない」

*ティナの場合
ガー「〜真の混沌を見据えておる」
ティナ「あなたは――」
(中略)
W「カオスを倒し 世界の輪廻を断つ」
ティナ「それが 私たちの最後の使命」
(中略)
ガー「(ふふ…… ふはははは)」
ティナ「何がおかしいの――」
(中略)
ガー「〜ただ虚しいだけのものよ」
ティナ「虚しいから 消し去ろうというの?」
(中略)
ガー「次は地獄で戦おうではないか――」
ティナ「これは――
破滅の声だったのね カオス」

*クラウドの場合
ガー「〜真の混沌を見据えておる」
「戦いの化身め」
(中略)
W「カオスを倒し 世界の輪廻を断つ」
「それが 俺たちの最後の使命――」
(中略)
ガー「(ふふ…… ふはははは)」
「何がおかしい――」
(中略)
ガー「〜ただ虚しいだけのものよ」
「虚しいから すべて消す―― だと?」
(中略)
ガー「次は地獄で戦おうではないか――」
「カオス―― ふざけたマネを」

*スコールの場合
ガー「〜真の混沌を見据えておる」
「また来たか」
(中略)
W「カオスを倒し 世界の輪廻を断つ」
「それが 俺たちの最後の使命だ」
(中略)
ガー「(ふふ…… ふはははは)」
「何を笑っている」
(中略)
ガー「〜ただ虚しいだけのものよ」
「虚しければ 何をしてもいいのか」
(中略)
ガー「次は地獄で戦おうではないか――」
「時は来た カオス――」

*ジタンの場合
ガー「〜真の混沌を見据えておる」
「また会ったな おっさん!」
(中略)
W「カオスを倒し 世界の輪廻を断つ」
「それが オレたちの最後の使命なんだ!」
(中略)
ガー「(ふふ…… ふはははは)」
「何がおかしいんだよ!」
(中略)
ガー「〜ただ虚しいだけのものよ」
「虚しいからって――
全部消したらオシマイだろ!」
(中略)
ガー「次は地獄で戦おうではないか――」
「――終わらせなきゃ 終わりなんだ」

*ティーダの場合
ガー「〜真の混沌を見据えておる」
ティー「しつこいッスねぇ!」
(中略)
W「カオスを倒し 世界の輪廻を断つ」
ティー「それが オレたちの最後の使命ッス!」
(中略)
ガー「(ふふ…… ふはははは)」
ティー「なに笑ってるんだよ!」
(中略)
ガー「〜ただ虚しいだけのものよ」
ティー「虚しいから消すなんて―― ひでぇよ!」
(中略)
ガー「次は地獄で戦おうではないか――」
ティー「好き勝手しやがって――」

△上